『 ベンリーという名の、 今日も走る物語 』
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2026/08/27
朝、店のシャッターを開ける。
まだ街は少し眠っている。
「さて……今日も、やりますか。」
そう呟いた瞬間、一本の電話が鳴った。
――不用品処分のお手伝いのお見積もり。
ベンリー今出川堀川店の一日は、だいたいこうして始まる。
誰かにとっては「ただの片付け」。
でも、我々にとっては違う。
そこには、長年暮らした家の思い出があり、
「捨てる」という一言では片付けられない物語がある。
タンスを動かせば、昔の写真が出てくる。
押し入れを開ければ、何十年も前のアルバムが出てくる。
「これ……懐かしいですね。」
お客様が笑う。
その笑顔を見ると、
「あぁ、今日もベンリーやっててよかったな。」
と思う。
そして次の現場へ。
ソファーを運び、
草を刈り、
エアコンを洗い、
家具を動かし、
時には「こんなことまで頼んでいいんですか?」と言われる。
もちろんです。
我々はベンリーです。
困ったときに呼ばれるために、ここにいます。
ただし――
重たい物を運ぶときだけは、
「これ……誰が買ったんですか?」
と心の中でそっとツッコんでいます。
今日も汗だく。
今日も全力。
今日も何かしら事件が起こる。
それでも最後に、
「ありがとう、助かりました。」
と言っていただける。
その一言で、また明日も走れる。
ベンリー今出川堀川店。
今日も誰かの「困った」を探しに行く。
――物語は、まだ始まったばかりだ。




